第20番札所 霊鷲山 宝珠院 鶴林寺(りょうじゅざん ほうじゅいん):
鶴林寺への参道は距離は短いが標高差500m急坂。樹齢800年を超える老杉がみられる樹林の中に寺がみえる。仁王門を抜けると右手に六角堂、奥に大師堂。右手石段を登り正面に本堂。さらに奥に三重塔。五智如来を祀る三重塔は徳島県の文化財になっている。本尊の地蔵菩薩は平安期の作とされ国の重要文化財となっている。寺宝の網本着色釈迦三尊は国の重要美術品。地蔵来迎図は徳島県の文化財。鶴林寺は山頂に位置するため、戦火を免れ多くの貴重な文化財を今に残す。
寺は延暦17年(798)に桓武天皇の勅願により開基。
参道には11基の丁石(道を案内する標石)が残っていて。古いものは南北朝時代に建立されたもので、徳島県では最古のものといわれる。
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